「お産はおまけ」出産物語③

産後3日目の風景。このまま声をかけづらくしばらく静かに眺めている。自宅での産後訪問はこの時間が最高に幸せ。ご家族のペースを崩すことなくケアができる。

しばらくしたら、目が覚めて「おっぱいタイム」おもむろに彼女が「おまる」を取り出しおむつを外し、「おまる」の上にまりんちゃんを載せて授乳。「こうすると出るんですよ~。」と・・・ほんとに出た!

この日はさんば~ず3名で訪問。習子さんばから手編みの帽子のプレゼント。

そして、そのままお産の振り返りの話に全員で夢中になってしまった。気が付くとご主人はその光景の録画を始めていた。

お産前に彼女が書いていた詳細なバースプラン。(私はバースプランなどの話は一切しない)細かく記入されたプランに「ん~・・・」「このお産を通して女性である自分がどう生きていきたいか。どんな自分であることをイメージしているか。そこにも焦点をあててみたら?」と提案。聡明な彼女はその提案を受け取ってこのプランも手放した。

彼女が自分では決して選ばなかったオープンシステム出産。自分の強烈な拘りを手放し、来るものをただただ受け取っていくことを心掛けた。そうしたらその次に来る世界が楽しみになってきた。

結果的にOpen のおかげでご主人と二人だけで集中できるお産ができて大満足!

自分が!自分が!の世界から、起きてくることをひたすら受けとっていく世界への転換。彼女の人生が大きく変わるのを感じて心から嬉しくなった。

ご主人は「やりたいようにさせてもらえて自分達でお産した!という感じがある。必要最低限のサポートで公民館でのお産のようだった。あれ?もう終わったの?という感じ。今まで一緒にいた彼女に伝えたいなと思ってたことが伝わった感じ。」

私達の様子も話したら、彼女はお産に集中しながらも私達の心の内(あれ?進みがゆっくりになったな?とさんば達が感じていた瞬間)まで全て感じていたこたことがわかり、あらためて全てが駄々洩れと再確認。産婦さんの感覚は開いているのだ!

最後にみんなで記念撮影。おふざけバージョンとまじめバージョン。

帰りにさんば~ずで振り返り。近所の酒蔵「櫂」にて。偶然にも個室に案内され、ご機嫌で喋りまくった私達。

梅の花が芳香な香りを放っていた。

出張さんばステーション日野春☀松浦助産院

松浦照子

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする