カレンさんと大原神社 産屋参拝

翌22日は、カレンさん夫妻と出産ケア政策会議のメンバー3人で京都案内。       京都人でない私がなぜかしら運転手。

最初は三十三間堂。朝一番で人が少なく静かな伽藍を歩く。ゆっくり感じられている様子が伝わってくる。

カレンさんが持っている大きな蝋燭に願いを皆で書いて献灯した。カレンさんは迷わず「PROTECT MIDWIFE」!!と書かれた。

お次は車を1時間半程走らせて福知山の大原神社へ向かう。ここは産屋のある歴史あるお産の神社。安産祈願とともに助産師達も多く訪れている。宮司さんご夫妻が丁寧にご案内して下さり、祝詞を上げて皆で祈願させて頂いた。その後産屋の見学。女性が安心して護られているのを感じると話される。中でも200年前位の妊娠の心得の浮世絵を観て思わず涙したカレンさん。ニュージーランドは建国200年。日本にはすでに産婆達が活躍していたことを知り感無量の様子。どんなにMidwife を大切に思っているか伝わってきた。

神社の周りは桜が美しく咲き乱れ、風が吹くと桜吹雪の美しさ。カレンさんご夫妻大満足の大原神社。

その後、宮司さんのご紹介で「緑水庵」という古民家で昼食を御馳走になる。素晴らしい春の御膳に一同大感激。一つ一つ味わいつつ丁寧に頂く。最後にはお抹茶まで出して頂き話も盛り上がる。

WHOガイドライン翻訳の話になり、「親切」のニュアンスで喧々諤々していると伝えたらKindとNiceの違いを話して下さり納得、ヨーロピアン(ニュージーランド)とアメリカンの違い。日本人の感性はどちらかというとヨーロピアンに近いなと感じた。

大原神社への道中、ふと、この近くで自宅出産のサポートをした方のお話しになり、帰りに寄ってみることにした。急遽予定変更!臨機応変に対応する皆の柔らかさが心地よい。

そのお宅は古民家を改装した素敵な日本家屋。突然の訪問にも関わらずあたたかく迎えて下さり感謝でいっぱい。お産で関わった子どもは早4歳。健やかな姿が嬉しい。お産をしたお部屋でお産談義。彼女はオーストラリアで一人目を出産し、2人目を日本で自宅出産。ニュージーランドでもホームステイの経験があり、生身の体験はリアリティがある。英語も流暢なので通訳してもらいニュージーランドとオーストラリアの助産の違いなども聞けた。ネウボラの話も「あり得ない!」という反応があり面白かった。

1時間ほどの滞在でいざ京都の街へ帰還。無事運転手を終えてほっ!ずっと静かにカレンさんのそばに寄り添っておられたご主人スチュアートさんのさりげなく柔らかなサポートがとても心地よかった。素敵なご夫妻♡

カレンさんから皆さんへのメッセージカード

カレンさんご夫妻と3日間ご一緒させて頂く中でさまざまなものを受け取った。変革のためのエッセンスも受け取った。このような機会を頂いたご縁に感謝とともにさらに動きが加速してきたのを感じている。

出産ケア政策会議の日隈ふみ子さん(佛教大学)はじめ皆さんの熱に影響受けてエネルギーが溢れてくる。バリ島に続き世界の産婆達の生きざまを見せて頂いている。さて私はどう生きる?

出張さんばステーション日野春☀松浦助産院  松浦照子

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