「昨夜から結構お腹が張ってて・・・。トイレに行くだけでも張って。大丈夫とは思うんだけど・・・」その日は36週と6日。ひえ~!!生まれたら早産になるので病院出産になる。「とにかく一度見に行きます!」と車を走らせる。
子ども達3人がまわりでごちゃごちゃしながら横になっている彼女。。。これはゆっくりはできないよな~。人間の決めた36週と6日で37週前だから早産で病院出産。あと何時間後は37週だから自宅出産。何とも不思議な気持ち。
まずは事実を見てみよう!と赤ちゃんの心音のモニターをとり、診察をし、「まだ大丈夫。」
彼女の表情見てると、それでも「やっぱり気になるよな~」としばらく子どもたちと遊ぶことにした。
長崎の祖父母から送られてきたというチョコレートを「どうぞ~」と渡してくれた子ども達。せっかくだから一緒に頂いた。
子ども達が羊毛をかたどってチクチクと針でさして、何やら作っているのが面白そう。「私もやってみたい!」「いいよ」と子ども達。
「虹つくりたい!」という私の願いを、色々ポイントを押さえて教えてくれる子ども達が頼もしい。面白くなりすぎて、ご主人が仕事から一時帰宅してからも出来上がるまで滞在してしまった。
できた!!ふあふあの虹が完成!楽しい!
その間、母は横になって静かに過ごす。穏やかな昼下がり。「本当に大丈夫そうだね!」とみんなで安心。そして私は帰宅。
こういうのいいな~
そして無事37週の健診日を迎えた。
子ども達が寄ってたかって赤ちゃんの心音を聴いている。私たち助産師よりも先にさっさとトラウベを手に思い思いに「ここだよ。ここできけるよ。」とピタッと心音を聴いている姿に感動。
仕事を途中抜けて健診に参加したご主人。トラウベよりも直にお腹に耳をくっつけて聞いた方が聴きやすそう。いい感じ。
3人とも病院出産で今回はじめての自宅出産のため、一緒にお産のシュミレーション。横向き、上向き、よつんばい、立ってみる、スクワット姿勢。なんでもOK。自分の体の感覚のままに好きなようにして大丈夫。はじめての経験にしばし、ぼ~っとしている彼女の顔が素敵。
みんなで楽しみに待つお産・・・。
出張さんばステーション日野春☀松浦助産院 松浦照子