Ⅰ.いろいろなお産の方法
- 自然分娩:医療的介入の必要なく自然な陣痛でのお産。
※助産院・自宅での出産は①のみ可能です。(助産院出産は全体の2%弱。自宅出産は約0.1%です。) - 促進・誘発分娩:陣痛が弱い時、お産の進みが遅い時、予定日超過などの時、薬剤や器械を使ってお産を助けます。
- 吸引・かん子分娩:出産間近だが赤ちゃんが出にくい時、器具を使って出産を助けます。
- 帝王切開:赤ちゃんの大きさや、胎盤の位置などの関係で予定して行う場合とお産の経過中に母子どちらかに異常があり、緊急で行う場合があります。
- 無痛分娩:陣痛が始まってから痛みを感じないよう麻酔薬を使いお産を助けます。
Ⅱ.自宅でのお産をお引き受けできる方
- 原則として妊娠リスク自己評価表にてリスクが0〜1点の方
- ご自分の体をセルフケアできる方
- 産後家事サポートの協力が得られる方
Ⅲ.自宅出産の流れ
- 妊娠初期は医療機関での健診、それ以後18週頃、健診に助産師が同行し自宅出産サポート依頼します。その後中期・後期に助産師が同行し受診して頂き、異常なければその間、助産師がご自宅で妊婦健診をします。(詳細は各助産院で説明します。)
- お産の時には助産師3人チームで伺い、産後2時間後母児とも元気であることを確認し帰宅します。
(36週頃にサポート助産師と顔合わせをします。) - 産後5日間程度ご自宅に伺い、お母さんの産褥ケアと赤ちゃんの沐浴ケアを致します。
- 産後1日目・4か5日目・1か月目にはK2シロップ内服(3ヶ月迄1/週各自)、4か5日目には先天性代謝異常検査を行います。
- 経過が順調であれば2w健診・1M健診でご自宅に伺います。
※その他、ご希望あれば遠慮なくご相談下さい。
Ⅳ.転院・搬送基準について(日本助産師会の助産業務ガイドラインに基づきます。)
妊娠中 | 早産37週未満・予定日超過・感染症合併(GBSなど)・妊娠高血圧症候群等の異常が予測される場合。 |
---|---|
出産中 | 胎位異常・異常出血・羊水混濁・発熱・胎児心拍異常・分娩遷延・破水後24時間経過しても陣痛なし・子宮・胎盤の異常等が予測される場合。 |
産後 | 母体の発熱、出血が止まらないなどの異常が見られる場合、赤ちゃんの呼吸状態や全身状態・黄疸などの異常が見られる場合。 |
※上記以外にもご本人、ご家族の希望や、助産師や医師の診断のもと転院、搬送することがあります。
Ⅴ.医療との連携について
母子ともに安全なお産を行うために、スムーズな転院・搬送はとても重要なポイントとなります。
また、自宅では正常な経過のお産のみ扱いますので医療的介入が必要と判断しましたら、医療機関の事情や、搬送までの時間等も考慮し早めの転院・搬送を心がけています。
「出張さんばステーションとは」、「オープンシステムでの出産を希望される方へ」もご覧ください。