37週のこの日、お産サポートに入るチーム助産師3人で自宅に伺い、顔合わせ兼お産道具の運び込みをした。ご自宅に伺うと、なんと真っ白な顔をした彼女がソファーに横たわっていた。「なんだか気分がすぐれない・・・」「明日から2泊3日で静岡へ行く」と言っている。
これは尋常ではないな~と感じつつお腹に触れながら色々話す。この感じは「静岡泊りは行かない方がいい!」と直感した。彼女にそのことを話していると、夫が「うんうん」と頷いている。この決断は彼女にとってつらい決断。
3人のさんば達は、「赤ちゃんと歩調を合わせて!」とか、「赤ちゃんとともにいて!」とか彼女のおなかに手を当てながらそれぞれの感じを伝える。
「う~ん」と彼女が悩んでいる間、ご主人がお茶と和菓子を出して下さつた。横になって悩んでいる彼女を気にしつつ、美味しいお茶と和菓子を頂く助産師たち。自宅ならではの光景。ソファに横になったままの彼女。台所に立つご主人。和むわたしたち・・・。
涙あふれつつほどなくして、「家にいるわ!」と決断した彼女。
後に振り返って彼女が話してくれたこと。
この2泊3日の時間は、一人で自宅にいて、ゆっくり赤ちゃんと静かに共にいる時間が持てた。1日目は涙が溢れて来てずっと泣いてた。2日目からは赤ちゃんと一緒に豊かな静かな時間を過ごして充実していた。もう3日たったんだと感じた。
この時間があって赤ちゃんと歩調が合った気がした。
良かった!本当に良かった!
私はちょうど真っ赤なワンピースを着てて、「ストップ!」をかけに行ったみたいで、 みんなで大笑!
出張さんばステーション日野春☀松浦助産院 松浦照子