めごたまモンゴルツアー②ボルノール村 羊編

今朝はゆっくりで、モンゴルの病院のことや母子手帳のこと、今後の健診のことを相談。

モンゴルの母子手帳。妊婦健診は8回のみ。

モンゴル語で読めないけど、なんだか日本と同じ感じかな?

母子手帳の裏表紙にマミーポコの宣伝広告があるのが面白い。

いざ、ボルノール村へ出発。車で約4時間。現地遊牧民のゲルに2泊の予定。

今回の運転手は遊牧民ゲルご家族の一人。私達がお世話になる長男家族の弟アルガさん。途中機械部品の買い物。地元ならではの雰囲気。

料亭の味の味噌汁やカルピスなど日本のものがちらほら。大きなスーパーは広すぎて目が回った。

街を抜けたら、ひたすら草原が続く。モンゴルらしい風景にホッとする。最後はオフロード。道なき道を1時間ひたすら走る。これは現地の人でないとわからない。

羊・馬・山羊がたむろしていて遊牧民らしいゲルが見えてきた。

16時頃到着!もう夕刻。ふ~と息つく間もなく、挨拶もそこそこに羊・羊・と声がする。

今日は曇り~雨。乾期の夏には珍しい天気。

入り口横に横たわっていた羊さん。これから「シメル」とのこと。

挨拶もそこそこに準備が始まる。一番下のボウくんをお父さんの懐に入れて準備完了。

長男のハルザ(上)さんと次男のオコさん(下)でスタート。

特に何かの儀式をするわけでもなく、さっさっと始まる。おなかをサクッと切りそこから手を入れて心臓の動脈をプツリ。雨に濡れるとよくないからゲルの中で!と羊を移動。

血を1滴も出さないで綺麗に素手で皮を剥いでいく。美しい。

長女のふ~ちゃんも手伝う。懐に抱かれたぼうくんもそのまま。逆さまになりながらも観ている。日常の風景・・・。一緒にいた2歳のたまちゃんも「可愛いね~?」といたって普通の様子。

私も手伝う。羊の手?足?の人肌のような感触が今も手に残る。

じ~と観ている内に意識の変化に気づく。美しい。男達がかっこいい!

最初は、え~!可愛そう~。残酷かも~!大丈夫かな~?ドキドキ。なんのてらいもなく淡々と捌いていく彼らの手さばきの美しさ。血もでない。全てをまるごと頂く。

だんだん美しく見えてくる。内臓から湯気が立つ。

すぐに鍋で煮る。調味料は塩のみ。プロパンガスが置いてありコンロ1個使用。さばいた後は外で手洗い。水道はないので水をドラム缶にためている。飲み水用と手洗い用に分けている。

まな板は水で洗わず、包丁で肉片をこそぎ落とし布で拭いて終わり。

もう一つは野菜と肉を入れて蒸す感じ。

火を使うと危ないので一番したのボウくんは赤い紐で結んで安全確保。父ちゃんも母ちゃんも料理で忙しくてかまっていられない。4歳のお姉ちゃんのふ~ちゃんが一緒にいてくれる。

蒸しパンのような感じで、野菜と肉の上へポンと乗せて蒸す。

できた!フカフカの蒸しパン。

鍋のまま提供。下は大きな洗面器?に入れたまま。皆で食す。

肉とパンを千切ったのをレタスでくるんで食べるのが最高に美味しい。その上にロシア醤油かチリソースをかける。

食べてたら次から次へと色んな人が尋ねてくる。電話も通じないからみんなアポなし。フラっと寄ってパクっと食べてお茶飲んで帰っていく。滞在時間は30分以内な感じ?

皮だけになった羊?は夜の間外に干される。皮はまた別で大事に使われる。

なんだか羊が幸せに感じられてくる。
こんな風に死ねたらいいかも・・・?と思えてくるから不思議。

この日は羊を解体したゲルで、壁に羊肉が干されているお部屋でグウグウ眠った。
ゲルの屋根に当たる雨音が心地良い。

出張さんばステーション日野春☀松浦助産院
松浦照子

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