ペレを思わせる女性のお産物語②

月の美しく輝く夜、元旦の夜中に電話があり訪問。そろそろ近づいていることを感じる。
2日の19時過ぎにおしるしがあってお腹少し張るけどまだ余裕。と電話あり。
サポートにも準備して待機を依頼。
21時半強くなってきました。で全員直行。

玄関から見える月

薄暗く薪ストーブが燃えて暖かい部屋でご主人が背中に手をあてている。雰囲気が最高に良くて私達はお産道具の準備に取りかかる。

なんと、22時には無事のご安産。
その間30分。しかしとても密度の濃い時間。彼女は自分のやりたいように動き自由に声を出す。私達への指示も明確。いる。いらない。やっぱりいる。

産まれた後の時があまりにも静寂で、ご主人も私達もただひたすらに彼女と赤子を見つめていた。その時間が至福の時。みんながひとつになっていたような錯覚に陥る。

産まれてほどなくして長男くんが目覚めて赤ちゃんとご対面。

夜中だったからか、タッチだけしてまたすぐに寝室に戻り眠る彼。

薪ストーブの火があたたかく美しい。

喉が乾けばご主人が片口鉢で上手にお水を飲むのを助ける。

最高だったののは、お茶の時は珈琲ドリップポットでそのまま飲む。

大切に大切に赤子を抱きしめるご主人。彼女の動きや思いを全く邪魔することなく完璧なサポート役に徹しきった姿にも感動を覚えた。

落ち着いて片付けも済ませ私達が帰る前にみんなでパチリ。

静かなあたたかな時間が流れる空間。

外に出るとオリオン座が輝いていた。(真っ暗か・・・?)今回のさんば~ずメンバー3人でしかと抱き合い「ありがとう。よかったね。」夜中に解散。

私達が帰ったあとの彼女の様子。(ご主人撮影)

前回のお産も悪くはなかったと話していた彼女だったけど、今回は自分の家で本当にリラックスしてやりたい放題全てを自由に誰にも気兼ねすることなく、解放的なお産。

パワフルで美しい。内からの力が満ちてくる。何かが止めどもなく溢れてくる。
やっぱり火山の女神ペレの様だった彼女のお産。

ナタニエル・B・エマーソン著

出張さんばステーション日野春☀松浦助産院
松浦照子

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