ミラクルなお産 at 岐阜

お産の始まること2日前、お印が少しずつあり岐阜・名古屋のサポートメンバーと連絡を取り合いながら準備を始める。今回は岐阜でのお産サポート。

お産する彼女宅から5分のところにあるにこ助産院に待機場所としてお世話になった。木造の気持ちの良い空間。地元各務原市のゆりかご助産院赤塚さんの事前紹介のおかげ。

夕方に山梨を出て夜9時過ぎに到着。まだ少し余裕ありそうだったのでさっそく近所のにこ助産院で待機。にこ助産院のこども達が顔を見せにきてくれた。

夜中1時、ご主人から電話があり後ろで「あ~う~!」と声が聞こえる。これは「産まれる」とサポートにも連絡し全員で直行。

リビングの机に手をついて「う~!お~!」と彼女。このまま産まれる気配でお産準備をしていると、「どの位開いているかみて欲しい」と彼女。もう動きたくないだろうから「このままの姿勢でみようか?」と尋ねると「布団に横になってみて欲しい。」「はい。」

8cm!! 「え~8cm?」急にクールダウンして冷静になった彼女。

夫にしがみつき陣痛を超えていく。最初は「う~」「お~」と声を上げていた彼女が途中から「え~?こんな感じか~」「みんなこんななんだ」「赤ちゃんこっちおいで~」「こっちだよ~」と言葉が変わってきて言いたい放題。やりたい放題。どんどん自由になっていく。ただただ彼女に従っていく私達。それからほどなくして午前3時に出産。

やった~!立派な男の子。

出血が少し多めで点滴開始。その時一番冷静だったのが彼女。あれ?落ちない点滴に「そこのクランプを外して」と私達に教えてくれる。

おっぱいも上手に飲むよ。

無事にお産を終えて安堵する私達。

普段はエプロン姿のゆりかご助産院の赤塚さん、志帆さん、そして香里さんは産婦さんである彼女の赤白ユニホームを借りて着用。

彼のお産の時の服も私達と同じ赤色。密かに合わせたのか???彼はお産のために1ヶ月の休暇をとり彼女を完全にサポートする役に回った。彼の会社では初めてのこと。

しばらくは彼女のお母様がおかずを作って運んできて下さるとのことで、二人+一人(赤ちゃん)静かに穏やかで平和な時を過ごす。

最初は山梨で産みたい。と話していた彼女が、初期に破水して安静を強いられ彼のサポートやご家族のサポートを得て、岐阜での出産が自然に決まっていった。

最初から自宅出産を考えていたわけではなく、自分の思いは大切にしつつもまわりの状況にあわせていくと最終的にこの形に落ち着いた。という感じ。

その流れにのれた彼女に乾杯!
ミラクルなお産だったな~とやっぱり思う。

出張さんばステーション日野春☀松浦助産院
松浦照子

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