「〇〇ちゃん、お産に対する不安とか恐怖とかある?」
「全然ない・・・。」と即答した彼女。
つるんと生まれてくる子もいれば、ゆっくりゆっくり時間かけて生まれてくる子もいる。「全然痛みはなかった。」という母もいれば「いや~大変だった。」という母もいるし、「何だか気持ちよかった。」という母もいる。言葉にはならない母もいる。
うっ!ときたらつるんとお産した彼女に、ふと聞いてみたくなって尋ねたら、即答で返ってきた返事だった。
お産後に彼女が過ごした部屋。お産前は洋服がいっぱいの納戸のようだったお部屋。お産前にお産道具を運び込んだらお部屋が大変身。すっきり!お産部屋になっていた。
37週の臨月に入って、お部屋の片隅に置かせてもらったお産道具。お産道具の上には可愛い布がかけられ、子ども達から守られた(笑)
彼女のお産前に飼い猫が、彼女達家族の前で「つるん」とお産したらしい。胎盤を自分で食べて処理したのも見てたと・・・。「動物ってこんな~」と。「人間も動物だよ。」と話していた。そんな彼女は本当に「つるん」とお産をした。
つるんと産まれた 「ITO」ちゃん。
お産後は、今回初めて夫が1か月の休みを取って家庭のこと全てをやり切った。(少し実母にも手伝ってもらったそうな)
普段料理もしたことがあまりない彼がyou tubeを見ながら彼女や家族のために料理を一生懸命作っていた・・・。
4歳の長女が母の全身マッサージしていたら、「私もしてほしい。」と依頼された。1回10円で請け負うことにして、貯金から10円渡してくれたので、領収書を渡したらしげしげとご満悦の様子で眺めていた。
この長女もつるんと産まれてきた子。つるんと産まれた自分の妹の出産にも立ち会っていた。そんな彼女もきっとつるんとお産するんだろうな~。
人間は知識が増えすぎて実はバカになったのかもわからない。
お産することをふつ~に日常の一コマとして、あたり前のこととして、自然なまま在る 4児の母。彼女の存在の偉大さに頭が下がる。
出張さんばステーション日野春☀松浦助産院 松浦照子